広島ひとり旅の最終日は、呉へ。
カラッと晴れていい天気!
海辺まで繰り出すのにぴったりな一日。
広島 呉市
広島駅からJR呉線に乗って呉駅へ。
50分くらいかかるのでそこそこ長旅ですね。
電車の窓からは海が見えるので、あえて窓の傍に立って景色を眺めながら向かいました。
呉駅前
呉駅に着くと、駅前にはおおきなスクリューのモニュメント。
さすが造船の町。
少し歩くと、大和ミュージアムとてつのくじら館、海が見渡せる場所に。
いい景色だったのでパシャリ。
右側に見える潜水艦はなんとホンモノ!
かなりデカいですっ。
『この世界の片隅に』の舞台
呉と言えば、わたしにとってのイメージはアニメ映画『この世界の片隅に』の舞台。
↑「この世界の片隅に」公式サイトより引用
すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していくなかで、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、幾度もの空襲に襲われる。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20年の夏がやってきた。
『この世界の片隅に』
戦争と広島、原爆をテーマに語られたアニメ映画(原作はマンガ)ですが、ほのぼのとしたかわいらしいイラストと美しい呉の街の風景が印象的でした。
この物語の舞台を訪れることができて感無量。
戦争のお話なので悲しいストーリーにはなるのですが、美しい町のようすや当時の人々の暮らしを思い浮かべることができる、とてもいい映画でした。
Amazonプライムだと、『この世界の片隅に』のほかに、女性としてのすずの想いがプラスで深く描かれている『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観ることができますので是非。
>>Amazonプライム【30日無料体験】大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
軍港としての歴史がある呉。
さっそく、大和ミュージアムへ向かいます。
※2024年度に改修工事が行われる予定だそうです。行かれる方は事前にご確認ください。
戦艦大和
そう、あの戦艦大和は呉で造られたんですね。
当時の最新の技術を詰め込んで旧日本海軍が建造した、”世界最大”の軍艦。
↓10分の1スケールでありながら、全長26.3メートルもある戦艦大和の再現模型は大迫力!下から上からいろんな角度から間近に見ることができます。
展示では、呉の町の軍港としての歴史を、写真、映像や貴重な史料から学ぶことができます。
戦艦大和が出来上がったころには、すでに航空機による戦闘が主流になりつつある時代に。
時代遅れとなってしまい、想定していた活躍はできず終わりを迎え、約1000メートルの深海に今も沈んでいること。
それでも戦艦大和を造り上げた日本の技術力は、本当にすごかったんだなと知りました。
現在は宇宙ロケット開発に活かされているそう。
戦争のむごさと同時に、戦艦や戦闘機などの凄さカッコよさもリアルに感じさせてくれました。
ゼロ戦 零式艦上戦闘機六二型
魚雷や砲弾、戦闘機の実物資料も見ることができます。
実際の魚雷や砲弾を見たのは初めて。
写真で見るのと目の前に見るのとでは全然ちがう、そのリアルな迫力。
このゼロ戦の狭い席に、実際に人が乗っていたのかと想像する。
人間魚雷・・・戦争の悲惨さに胸が痛みます。
呉湾の風景
大和ミュージアムを観終わって外に出ると、そこには呉湾が広がっています。
今も残る大和の造船ドックや、様々な船舶が往来する呉湾の風景
左に見える白いのは遊覧船。
呉湾を船めぐりできるそうなのですが・・・事前調査不足のせいで時間が合わず乗れませんでした。がっかり。
てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館 )
大和ミュージアムの向かいにあるのが、てつのくじら館。
こちらもおもしろかったのでめっちゃおすすめ!しかも入館無料。
海上自衛隊の活動
日本の海を守る海上自衛隊の活動の中でも重要なのが、機雷を除去し海の安全を守る「掃海」。
掃海任務がとても重要だということ、恥ずかしながらこの展示を見るまで知りませんでした。
いまだ海底には第2次世界大戦時にバラまかれてた機雷が生きており、船舶が接近すると爆発する恐れがある。
日本の防衛、航路の安全のためにも欠かせない活動です。
実物の潜水艦
海上自衛隊で実際に運用されていた潜水艦「あきしお」の内部を見学できます。
全長76m、重量2250tもある、ジャンボジェット機並みの大きさ。
実物の潜水艦に入れるなんて貴重な機会。
このサイズの潜水艦を陸揚げし展示しているのは日本でもここだけ、世界的にもめずらしいそう。
いやぁ、この場所に運んでくるだけでも大変だっただろうな。
中にはベッドや食堂、艦長室に、操縦かんや潜望鏡。
潜望鏡は実際に覗かせてもらうことができて、遠くの海が見えました!
(潜水艦内部の写真撮影は不可でした)
潜水艦が出てくる映画
↑映画「沈黙の艦隊」公式サイトより引用
呉で潜水艦のカッコよさを知ったことがきっかけで、2023年9月に公開された映画『沈黙の艦隊』も映画館まで行って観てきました。
てつのくじら館でホンモノを見たからこそ、映画もよりリアルに体感できておもしろかった~!
Amazon Primeで、この映画「沈黙の艦隊」がドラマ版になってるので観れます!↓
アレイからすこじま
バスに乗って、海上自衛隊の潜水艦を見ることができる海辺の公園、アレイからすこじまへ。
潜水艦基地
すぐ近くに海上自衛隊の潜水艦基地隊があって、肉眼で本物の潜水艦を見ることができます!
活動している隊員の方々もいて、本物はなかなかの迫力ですね。
道路沿いに建ち並ぶ赤レンガ倉庫もキレイ。
明治30年代に建てられた旧呉海軍工廠赤レンガ倉庫群(きゅうくれかいぐんこうしょうあかれんがそうこぐん)で、海軍の倉庫として使われていたそう。
港町珈琲館
景色を楽しんだ後は、公園のすぐ向かいにある、赤レンガ2階の「港町珈琲館」でランチを。
「呉海自ガンスバーガー」のセットにしました。
ガンスのカツに大葉や梅が効いたタルタルが絶妙で美味しかった♪
↑『魚のすり身に野菜や一味唐辛子などをまぜてカツにしたご当地グルメ「ガンス」を甘辛いソースでからませてふんわりバンズにはさんだバーガー。海自オリジナルソース「愚直タレ」と梅や大葉でピリッとスパイシー&さわやかに仕上げました。』だそうです。メニューより。
窓側の席で、海を眺めながらいただきました。
公園を一望できるテラス席もありましたよ。
歩き疲れた身体を、バスが来るまでの間ゆっくり休ませることができました。
ミュージアムで戦艦や潜水艦について知り体感できたこと。
そして、山を背にした呉湾は美しかったです。
記憶に残るとても楽しいひとり旅になりました!